こころもよう日常

とにかく明るい安村さんを見て、自分の棲み処を回顧する

その日は、仕事で落ち込んで、夜に家でYouTubeを見ながら病み倒していました。

最初は芸人さんのネタ動画を見ながら面白いなって思って少しだけ心をほぐしていると、一本の動画がオススメ欄に流れてきたんです。

それが、「とにかく明るい安村」さんの英国でのオーディション番組に出演した時の動画

この前ニュース記事にも取り上げられて話題になっていましたよね。
そう。そのオーディションでは安村さんは喝采を受け、一躍英国の話題の人へ。

凄い人だって思った、のもありますが、それ以上にその動画を見ながら声を出して笑っている自分に驚いたんです。

 



僕は今、どこに棲んでいるんだろう

安村さんの動画をみて、本当に素敵だなって思った。

そのオーディション会場にいるみんなが本当に心から楽しむことを体現してそこにいて、そんな空間がこの世界にはあるんだって思ったんだ。

仕事で落ち込んでいた僕もまるでその会場にいるかのようにスマホの画面に吸い込まれて、本当に楽しくなって、久しぶりに作らない笑顔で笑ったなって思えたんだ。

でも、強い光が当たるところには強い影が落ちるもの。

安村さんはきっとあの大舞台で、ニコニコの笑顔で、だけどとてつもない緊張をしていただろうし、たくさん練習しただろうし、日本での活動から英国へ活動を広げていく事がカンタンな訳がない。

あの舞台をたぐり寄せるための下積みや努力をどれほど行って、どれほど本気で向き合い続けたのか。

そんな風に考えていたら、ニコ動のコメントみたいにすっと頭を横切ったことば。

「僕は今、どこに棲んでいるんだろう」

海外という壁

人生で一度だけ、学生の頃に海外に行ったことがあるんです。

ほんの数ヶ月だけ、海外で暮らして、たくさん困って、たくさん嫌な思いもしたんです。

でもそこまでしても得たかったスキルが「物事を平たく見つめる目」

日本という国は住んでて困らなくて、それでいてどこか冷たくて。

僕にとって本当に住みよい空間なのかな?本当に今幸せかな?
今命が絶えたとしても良い人生だったって言えるかな?

生きにくいと思っていたんです。

そう思った時に、外の世界を見てみたくなりました。

海外を見て。

実際に海外に行ってみると、見るモノ全てが新鮮。

日本にはないものもたくさんあったり、日本にあるものが無いのに暮らしが回っていたり。

最初は本当に新鮮でした。

でも、お仕事の場では本当にシビア。

言葉が通じないことは一番の障壁でした。
でも咄嗟にボディランゲージで乗り切れるほどコミュニケーション力は高くない。
孤立するのは時間の問題でした。

結局、日本で感じた孤立感は海外でも同じだったんです

息苦しさは場所によるものではなくて、自分によるもの。
原因は自分の中にあったんです。

僕の心の棲むところ

世の中が息苦しいと感じる原因は僕にある。

だけれども、自分を一気に全部変えることはできない。
少しずつ、変えていくしかない。

そこで僕が始めたのがイラストの勉強の再開でした。

棲み処にしたいと思ったこの世界は、幼少期の僕の心が唯一求めた世界。

昔はひとりで遊んでいただけのイラストでした。
自分のためだけだった世界を、自分と誰かが繋がる世界にしたい。

孤立感や息苦しさを一歩乗り越えて、
そういう世界の中に、心を棲まわせたい。
そんなふうに思っています。

そのためにご依頼を始めたり、VTuberさんやVライバーさんと少しずつお話をしてみたり。

今もまだコミュニケーションは苦手。
だけど少しずつ、心を通わせながら一緒に作品をつくったり、プライベートのお話をしたりできる人ができてきたり。

まだまだ生きにくさは無くなってないけれど、この気持ちとあのとき海外に行った時のあの気持ち。
その両方を経て、今をどう過ごしたらいいか。

そんな思いにふけった今日でした。

今僕は、どこに棲んでいるのだろう。
どこに棲めているのだろう。

声を出して笑った時に、頭の中でそんなことを考えていたのでした。

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